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南八甲田山の旧県道 №3
2007年07月04日
南八甲田山旧県道について書いてきましたが、ここでチョッと道を外れ青森市山岳団体たかじょの会のNさんが書いた、もう一冊の調査本を紹介します。

それは、「八甲田の山岳スキー指道標」という、八甲田山系の木々に山岳スキーの目印としてあるスキー指導標の経緯などを調べた本です。
「お店にどうぞ」と頂いた貴重な参考資料というか調査本というか。
で、店長はこの貴重さを知らず、頂いても私に黙っていた。
後で、「○×△■*・・・・・・・・。」
ま、頂いた経緯をご隠居様から聞き、ご隠居様もこの調査本を読んで驚いていたようであった。

内容は、昭和20年代に八甲田山を山岳スキーのメッカにしようと県内在住のスキーマン達が資金を工面しながら山岳スキー指導標に情熱をかけた物語と、ルート設置のことなどNさんが自ら時間をかけ足を運び調べあげた内容となっている。

参考までに抜粋します。
はじめに、「・・・・・・昭和43年に八甲田ロープウェイが出来てから北八甲田山に取り付けられたものですが、実は、それ以前の昭和28年に南北八甲田山に2000枚ものスキー指導標が取り付けてられているのです。取り付けたのは、現在の東北森林管理局青森事務所の前進である青森営林局や青森営林署でロープウェイが出来てからルートに取り付けたのは、八甲田振興協議会とその前進の八甲田山岳スキー振興協議会と八甲田開発協議会です。
青森営林局では、森林作業に早くからスキーを取り入れておりましたので、地元の八甲田山には降雪とともにスキー技術の習得と体力の鍛錬のために入山していたのです。その時期は、大正時代に遡ります。そのためにスキーの達人たちが続々と入局してきました。・・・・・・・・・
・・・・・・。
当時地元にもスキーに目覚めたスキーマンが多数おりました。そんな中の、梅津又四郎、内山昇等が昭和14年、5年ごろから、手作りの指導標を付け始めたとのことです。木製の三角形やブリキ缶を利用したものだそうです。・・・・・・・・。」
と、Nさんが一発目に書かれていた。

これを読んで「なるほどなぁ~」と。
次に、読んでいると「山岳スキー指導標の取り付け」というページがあり、三浦敬三の手記「青森林友1953年12月」からの掲載させた文が載っている。
それを、読むと昭和20年代おける八甲田山岳スキーへの情熱が伝わってくる。
読んでいると、青森県内の八甲田好きのスキーマン達が看板の資金など工面しながら、少人数で設置し、写真メーカー「サクラ」「フジ」に看板のスポンサーとして働きかけ、寄贈してもらうなど一生懸命だったようだ。
また、最終的に指導標建設には高松宮殿下の一声だったようだ。

三浦敬三の手記「青森林友1953年12月」本文抜粋。
「従来指導標建設に就いては営林局が乗り出すことは夢にも考えたことがなかった。
・・・・・・・。
今年2月末に秋田の大館でスキーの国体と全日本選手権大会が開催された。その際に選手のお激励のために、前青森営林局長の柳下さんが大館に出掛けられて、恰度御来場された高松宮殿下の歓迎会に臨まれたのであった。。前局長は高松宮殿下が一昨年3月八甲田にお起しになったときに同じ卓でマージャンをおやりになり優勝されたと云ふやうな関係もあって、その席で八甲田にもう一度御来岳願ひ度い旨御勧誘申上げたさうで、又同じ席に居た酸ヶ湯温泉の専務大原氏が更に再度御来岳され度い旨申上げたそうであるが、その際に宮様は「八甲田には指導標がまだ出来て居ないさうでないか、それでは行けないよ」と仰言られ、又すぐ傍に居た盛岡鉄道管理局長の関四郎氏に「八甲田は君の管内じゃないか、八幡平にばかり力を入れて居る様だが、八甲田は八幡平よりずうといいのだから少し力を入れ給え」と強く云われたそうで、かう云われた宮様の御心の底を推察して甚だ恐れ多い次第であるが、一つには御自分が行かれた山は何とかして設備を整えてやり度い。そのためには御自分の一言が如何にひびくかはよくよく御承知の上でのお言葉の様に拝察される。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・。
この様なことから、この問題は一酸ヶ湯の問題や、財政的に恵まれない県を相手にするより、営林局でやらなくてはならないと柳下さんは恐らくさう考へられたであろう。
・・・・・・。」
と書かれていた。

「ほ~」と。
僕らが、八甲田山でスキーを楽しめれるのは宮様のおかげなんだ~。
それと、梅津又四郎と一緒に看板を取り付けた内山昇という方は旧青森スキーの社長さんだったことには驚かされた。
三浦敬三をはじめ、八甲田の山岳スキー指道標を設置した方々の先輩達に敬意を表しなければならと思った。
ありがとうございました。

では、今の八甲田山で僕らは何が出来るのかであろうか・・・・・・?
なんか、八甲田山を見るたびに山が問いかけているように見えるのは、私だけか。
と日記には書いておこう。

*青森市山岳団体たかじょの会のNさんへ。
「南八甲田縦走路」「八甲田の山岳スキー指導標」の調査本寄贈、ありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
私は、この二冊のおかげで八甲田山における二つの疑問(謎)が解かれました。
残るは一つです。
それは「八甲田山の遭難について」です。
いろいろ噂では聞いていますが、時間がありましたらぜひお願いしたと思います。
また、遊びにいらしてください。


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