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南八甲田山の旧県道 №10
2007年09月29日
十和田市には稲の歴史があった。
それは、・・・・・。
十和田市藤坂に藤坂試験地(現・藤坂稲作研究部)がある。
58年前の昭和24年、ここ十和田市から青森県の奨励品種「藤坂5号」という奇跡の稲を誕生させた。
誕生させた人物は「田中稔」。
昭和の始め、相次ぐ冷害凶作で農村女性の身売りが相次いだ。
売られた娘1500名とまで新聞記事にある。
この冷害凶作に対し設置されたのが十和田市藤坂試験地(現・藤坂稲作研究部)。
田中稔が赴任したその場所は、冷水が湧き出、満足に稲が育たない、水稲の研究に向く場所とは言えなかったという。
田中は逆境を逆手にとり、冷水を用いた研究を行い、結果、冷害のメカニズムを解明する糸口となった。
田中は、「早熟で多収の品種を作れば、冷害は防げる」と考えていた。
当時、農家は冷害に弱いが、より量が取れる「晩生品種」を植えていた。
時代はちょうど戦時中。劣悪な状況に悩みながらも研究を続けていたそんな折、国立農試東北小麦試験地が「双葉」と「善石早生」を交配させ、その種子を青森(藤坂試験地)、秋田、岩手に配った。
秋田、岩手は1年で廃棄したが、田中はその優れた素質を見抜き、「早熟で耐冷害性があり、見かけよりも米が取れ、かつ肥料を多く与えても倒れず、多収を期待できる」という特性に注目した。
長年、稲を観察してきた鋭い目が「奇跡の稲」を選抜したのです。
ついに昭和24年、青森県の奨励品種となる「藤坂5号」が誕生した。
これにより、米の単収が最下位クラスだった青森県が全国トップクラスに躍り出たばかりか、田中の冷害防止研究は何千億円もの効果があっとされ、戦後の日本が食糧危機を脱出できたのは、「藤坂5号」によるところが大きいとの評価を得えた。
現在、私達がたべている米の「むつほまれ」「あきたこまち」「つがるロマン」「ゆめあかり」が「藤坂5号」の子孫なのです。
系統:「藤坂5号×農林15号=ささほなみ」、「ささほなみ×空系1号=F1」「F1×藤329=むつほまれ」「F1×Pino.4=奥羽292号」「奥羽292号×コシヒカリ=あきたこまち」「あきたこまち×ふ系141号=つがるロマン」「あきたこまち×青系110号=ゆめあかり」
これを、知った私は「凄い!」と感動した。

さて、9月上旬に当店でレスキュー3ジャパンのテクニカルロープレスキュー講習会を十和田市で開催した。
講習会は、十和田市消防署レスキュー隊員12名と隣接市町村ならび隣県からの参加者を入れ16名が受講した。

このテクニカルロープレスキュー講習会になぜ消防署のレスキュー隊が受講するのかと言うと。
現在、県内各消防署にて使用しているレスキューロープ:三打ちロープ(太い三本のネジリロープ)が数年前から山岳レスキュー用で使うザイルロープなどの資器材へと変更となって来ているのです。
三打ちロープは運搬や結び、それに付随する機材が大きく重く効率が悪いという欠点があり、ザイルロープは細く、持ち運びに便利で容易に変形し、使い勝手が良いロープという利点があるのです。
したがって、都市型レスキュー、山岳レスキュー、河川レスキュー、災害レスキューとあらゆるレスキューに対応できるザイルロープへと変更していっています。
いまTV等のメディアで紹介されている、東京消防庁のハイパーレスキュー隊の山岳レスキュー資器材の導入から始まり、ありとあらゆるレスキューに対応しなければならない時代になり、その為、外国のロープ用ギア(ザイルロープ用道具)をどんどん取り入れてきているのです。

しかし、東京消防庁のハイパーレスキュー隊のような技術までは、地方の消防署末端までまだ行き届いておらず、新しいギア(ザイルロープ用道具)が入ってきたものの、技術や使い方が分からず、上手く活用されていないのが現状です。
また、各消防署が古いレスキュー技術から新しいレスキュー技術へと移り変わろうとしている次期でもあるのです。

3年前、沖縄県の海岸にてサーフィンを楽しんでいた若者が沖に流され、海岸の岩璧に漂着し、連絡を受けた地元消防レスキュー隊が到着。救助しようとしたが、救助出来なかった。
7年前、神奈川県にて、河川増水により、川中央中州にキャンプをしていたグループが取り残され救助を待ち望んでいました。が、川幅が50mと広く、さらに急流な流れのため救助に駆けつけたレスキュー隊員達は手をこまねいて救助に時間がかかり、とうとう10名近い家族が急流の餌食となり帰らぬ人となった。 昨年の秋、テレビ放送にて小犬が断崖絶壁に残され、消防隊員によるレスキュー活動を行いましたが、時間がかってしまった。

これらは、新しい技術を用いたレスキュー方法がまだ浸透していなかったからなのです。

それを思った、若いレスキュー隊員達が、新しい技術のレスキュー方法や資器材を自分達の身につけようと一生懸命講習会を受講しているのです。
しかし、彼らが払う講習料金は自腹なのです・・・。
一回の講習料金が約5万円。
年間2回~3回で10万円~20万円払っているのです。

この、講習会の窓口である私は、彼らが必死こいて汗を流し頑張っている姿を見て、いつ何時、事故が起きても私達を「助けに行くぞー!」という気持ちが伝わり、目に焼きつき離れなかった。
地方交付税が削られ、彼らも給料カットされているという。
こいった中、人を救助する人達が自腹で払っていいものか?と、疑問に思った。
3年後、東北新幹線が青森市に来る。
他県から多くの観光客が来た場合、それに伴う事故、災害など救急活動は万全になるのだろうか?
2月に起きた八甲田山の雪崩事故で、冬山の知識が無いレスキュー隊が遭難現場に行けず、引き返してきた悔しさと「レスキュー」という自分達のプライドを傷つけられたことを語っていた。
そう思うと、自腹で講習会を受講するというのは、チョッと行政側を許すわけにはいかないような気がヒシヒシと伝わり、レスキュー隊をレスキューしなければと思った。

そこで、伝手を使い地元消防署担当市会議員にレスキュー3ジャパンが行う講習会を受講する彼らがいくらでも自己負担を軽くするため、行政からの予算化を相談することにした。
いま、店は決算の集計で忙しいが、24ページ分の資料を作り手渡し説明をした。
「もし、予算化したいただけると、青森県で初めて都市型レスキュー、山岳レスキュー、河川レスキュー、災害レスキューとあらゆるレスキューが十和田市から発進できます」と。
議員も整備新幹線を踏まえ、新しい技術のレスキュー、つまりレスキュー3ジャパンHPを見て講習会内容を勉強しているようであった。
「これは、ぜひ予算化にし、十和田市から発進しなければならないなぁ」と言ったので、ついつい「「藤坂5号」ですね。」と言ってしまった。
議員の眼が一瞬光り「古いこと言うね~」と笑っていた。

この資料を作っているとき、伝手からこんなことを言われた、「横浜さんは、これをやって何かメリットあるの?」って。
「いや、何も無い・・・・」というと「バカじゃないの」と言われた。
そう、バカにならなければこんなことは出来ないだろうなぁ~と。
でも、十和田市民は、「藤坂5号」と「田中稔」を忘れてはいけないと思った。
と、日記には書いておこう。

「藤坂5号:田中稔」:みちのく歴史人物資料館から
 青森県弘前市松原東4丁目5-31



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